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太りたいけど自分じゃ太れない。

どんどん痩せて行ってしまってツラいという場合は病院で診てもらうことで適切に太るための治療を行ってもらうことができる可能性があります。

もしかしたら自分は何らかの疾患が原因で太れないんじゃないだろうか?と考えているのであれば、医者に一度相談してみるのも一つの方法です。

でも「太りたいなんてことを医者に相談してもいいの?」と思う方も多いことでしょう。

このページでは太りたいのに太れない人に向けて、原因別に分けて病院の何科を受診すべきかという情報と、病院での治療内容などについて詳しく解説していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

太りたいときは病院の何科?太れない原因ごとに違う!

食べているのに太ることができず、やせすぎな体のままになってしまうと不安を覚え、どうにかして太りたい標準体重まで増やしたいと考えるようになるでしょう。

食べてもやせたままになってしまう人の原因は一つだけではありません。

筋肉量が多く活動的な人は代謝効率がいいため食べたものがすぐにエネルギーとなって消費され、体に蓄えられる分は少なくなってきますから、小食な人は太ることができません。

姿勢が悪いのも一見何の関係もないように感じますが、肩が内側に入って常に背中が丸まってしまう猫背などは前傾になるため、おなかのお肉や脂肪で内臓を圧迫してしまいます。

体内に入ってきた食べ物を消化吸収する大切な場所が圧迫により働きが制限されてしまうと、食べたものを分解して栄養を吸収する活動が十分に行えなくなります。

血流が悪くなり、栄養成分が運ばれにくくなる場合もありますから整体などで歪みチェックをしてもらうとよいです。

食欲がない人も実は細かに原因が分かれていて、胃の働きが悪かったり、腸の働きが悪く便秘気味という場合も食欲が衰えますし、胃酸過多逆流性食道炎などが原因で、胸やけが起きる場合、風邪などの病気や花粉症による体調不良がある場合にも起きます。

こういった場合は内科や消化器科などで、調べてもらうことが可能です。

食事の量が食べれない場合も口内に炎症が起きていたり、虫歯や歯周病、歯と歯の間に隙間がある、のどが腫れているといった原因から、食べ物を十分に噛まずに飲み込んでしまい租借回数が少なかったことでのどの通りが悪かったり、唾液の分泌量が少なくなって、最初の分解がうまくできていない場合が考えられます。

歯の問題は歯科に、のどの問題は耳鼻咽喉科などが適しています。

ストレスがあって不眠になり、頭がぼーっとすることがあったり、胃腸の動きが鈍る、食べても吐いてしまう、おなかを下して下痢になってしまうときは精神科やストレス外来を利用することが可能です。

また、うつ病が原因でどんどん痩せていってしまうケースもあります。

うつ病になると食欲をなかなか感じなくなったり、不眠になる、げっぷが出やすいなどの理由で食事をとりたくなくなることがあります。

もし「自分はうつ病かもしれない」と思ったら、精神科をはじめ心療内科などでも対応してもらうことができます。

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それぞれの科で見てもらえる診察内容について

ここから、病院で調べてもらえる内容や治療内容についてかんたんに触れたいと思います。

人それぞれ太れない原因が違うこと、診断によって治療内容も変わることなどからあまり詳しく触れることはできませんが、おおまかな流れについて参考にしてみてください。

消火器・胃腸科

内視鏡検査により食道から胃や腸、大腸に至るまで調べることが可能です。

内科でも受けることができて、働きを鈍らせている原因を突き止めることに役立ち、逆流性食道炎、ポリープ、腫瘍の有無などについて調べることができます。

がんになっていると、がん細胞がたくさんエネルギーを消費して大きくなっていくため太りにくくなることがあり、どんどん痩せていっている場合には検査を受けたほうが良いでしょう。

内科ではどんな検査をしてもらえる?

血液検査でも、病気にかかっていないか調べることができたり、栄養失調になっていないか調べることもできます。

検査の結果、病気が発見できれば治療を開始することになり、運動不足や不摂生、睡眠不足などが原因でこれといった病気になっていないときでも、運動や食事などについてアドバイスをもらうことができます。

拒食がみられる場合には丁寧な対応が必要であり、食べたくないと考える原因を見つけ出さなければなりません。

自分の体形が気になって食べたくない人もいれば、他人の食事風景に嫌悪感があり、自分が食べる姿も醜いのではないかと考えている場合もあり、状況に応じた対人関係療法や認知行動療法などを行います。

整骨院・整体

体のゆがみが原因で食べれないと考えている人は整骨院や整体に行ってみることをおすすめします。

整骨院では体のゆがみが起きている原因を突き止め、根本的な治療を受けることが可能です。

姿勢が悪く骨盤のゆがみが起きることで内臓の機能が低下している場合、正しい位置に戻すことで改善が期待できます。

同じように整体においても、ゆがみの改善を行うことができます。

長く姿勢が悪いままであった人は、骨のゆがみを正してもまたもとにもどりやすいため、生活習慣改善のアドバイスをもらい取り組むことが大切です。

何科にいけばいいのかわからない場合は?

自分で何科に行くべきか判断がしかねるときには、総合クリニックに出向きカウンセリングを受ける方法もあります。

食べても太ることができない、太りたい旨を伝えるとどこの科を受診すればよいか教えてもらうことができます。

総合クリニックは、紹介状がないと料金が高くなってしまうところもあるため、初めに近くのクリニックで診てもらい紹介状を書いてもらえるように依頼するとよいでしょう。

処方されることが多い薬とは?それぞれの薬の副作用について

直接体を太らせる薬というものはなく、治療の過程で処方され副作用により脂肪の代謝が悪くなったり、むくみが生じるといった太り方をする場合はあります。

アレルギーや炎症、免疫異常の治療で処方されるステロイドが肥満になってしまう可能性があり、重度になるとステロイド糖尿病や精神障害、消化性胃潰瘍に骨そしょう症あるいは無菌性骨壊死、易感染性になることもあるため、用法や用量はしっかり守って飲む必要があります。

胃や腸の調子が悪いとき、処方されるのは炎症を抑えたり、胃酸を抑え胃粘膜を修復する健胃剤や制酸剤、整腸剤などが用いられ、漢方を利用する場合もあり、比較的副作用は起きにくい薬です。

うつ病であったときに処方される、選択的セロトニン再取り込み阻害薬などは副作用に注意しなければならず、消化器症状として吐き気や嘔吐、便秘に下痢、食欲不振や口渇などは起こる可能性があり、食欲不振につながってしまう症状であるため注意しなければなりません。

ほかにも精神神経系症状として眠気やめまい、ふらつき、頭痛などが起きることがありますし、性機能障害やイライラしたり混乱する、興奮したり手足や眼が勝手に動く、発汗があり頻脈になる場合もあります。

ピルも副作用で太る可能性があるものですが、女性ホルモンの影響で水分が保たれやすくなったり、肝機能や脂質代謝に異常が起きるといったことが原因になって太るため、やせた体をどうにかしたいからといって避妊目的や生理周期を整えるために処方してもらったピルを太るために代用するのは避けましょう。

薬の影響で太るのは健康的ではなく、体に害がって太っているものですから、ほかの病気を併発する可能性を高めてしまいます。

飲み続けても必ず太るわけではありませんし、骨や血管がもろくなったり動脈硬化や血栓ができやすくなるなど危険な状態となり、長期治療が必要になってしまっては意味がないため、慎重に用いる必要があります。

この点はしっかりと医師の指示を仰いでおこなっていくようにしましょう。

治療費や治療の期間はどれくらい?

太れない原因が病気であった場合には、それぞれ症状によって治療期間は異なってきます。

拒食症やうつ病などは、薬によって状態が緩和して割とすぐに食べられるようになる人もいますが、根本的な解決までには時間がかかり、人によっては何円もかかってしまう可能性があるのでよく調べておきましょう。

入院が必要である場合、やせ型の程度によって2週間程度から1か月くらい入院し、やせすぎの状態を回復させる場合もあります。

胃や腸の炎症、逆流性食道炎の治療期間ははやければ1週間程度で治る人もいますが、症状がひどい場合には長くかかってしまう人もいます。

食事の内容などにも注意しながら、数カ月治療がかかる場合があることも一般的です。

病気の症状によって治療費にも差があり、入院すると1日15,000円程度から26,000円くらいが必要となってきます。

高度医療による治療が必要になればさらに増え、保険が適用されない自由診療であれば、もっと負担が高くなってきます。

クリニックによって価格設定が違っているため、自由診療による治療を受けたい場合には比較検討をするようにしましょう。

薬の代金も処方されるものによって異なってきますから、医師とよく相談しましょう。

ジェネリック医薬品が販売されている場合、先発医薬品よりも安くなりますからうまく活用すれば、トータル費用を抑えることにつながります。

入院費用や薬代、検査費用のほかに通院費も頭に入れておく必要があります。

入院する必要がなくても完治までに期間がかかる場合、意外と費用が掛かるのが通院費です。

販売されている価格がとても安価な海外の薬を、個人輸入代行を行っているショップを利用して買い求めることができますが、体質に合わない薬を買ってしまったり、偽薬だったりする可能性もあり、副作用の危険性も高まるため、自己判断で太れるとうわさがある薬を買って飲むことは避けるようにしましょう。

まとめ

体調が悪くないけど太ることができない人は、病院での治療や薬に頼って費用をかけた対応をするのではなく、まずは普段の生活習慣の改善から取り組んでみましょう。

1日に必要な栄養成分やカロリー摂取量を見てみると意外に多いことがわかります。

20代の女性は1,800kcalはとる必要があって、激しい運動や重労働をしている人なら2,800kcalくらいは必要であるとされています。

男性はさらに高く、2,250kcalから3,550kcalくらいになりますから、忙しくて朝食を抜いてしまったり、パンやおにぎり1個で済ませているようでは、なかなかクリアーできません。

朝食からメニューを考えてしっかりと食べる、昼食や夕食でも栄養バランスやボリュームを考えて食べるように食事習慣の改善を行いましょう。

また、薬のように副作用が起こることがなく活用できるものにサプリメントという選択があります。

サプリメントは「食品」に該当するため、普段の食事にプラスして飲むだけで適切に太るためのサポートをしてくれます。

太りたい人向けのサプリメントというものがありますので、興味がある場合は一度チェックしてみるのがおすすめですよ。